リハビリテーション


リハビリテーションは、自立した生活を再建するにあたっての最初の重要なステップです。

“リハビリテーションは、障がいを負った個人にできる限り最良の身体的、精神的、社会的な状態を提供するために、医療的、教育的、専門的、社会的な必要性を足し合わせたものです。これらにより、その個人は自身の社会でできる限り正常な場所を維持または再獲得することができます。”

World Health Organization

切断後のリハビリテーションには、時間、エネルギーと忍耐が必要です。すべてが新しく、ぎこちなく感じられることでしょう。ですが、リハビリテーション期間中にはできる限り積極的な態度を維持するよう心掛けることが重要です。大変だと感じたら、適応の戦略を授けてくれる、適応カウンセラーや精神衛生専門家に相談することを考慮してください。

自分の不安、不満や感情状態を表し、それに正直であることが感情的な治癒に向けての第一歩です。どのようなタイプの切断でも、それに適応することは大変なことですが、それでも思い出してください。あなたは一人ではないと。

私たちは、この長い道のりにおいて、どんなに小さな成功も祝うことをお勧めします。それは目標に向けてのモチベーションを維持するよい方法です。

理学療法

切断のタイプによって、筋力強化やトレーニング療法のために、理学療法を受けることがあります。それらは、運動性を向上させるとともに、義肢の装着に備える手助けとなります。それぞれのケースはユニークなものですが、典型的な理学療法は体幹や下肢、上肢の筋に関わるものです。あなたの療法士がどのようにして適切なエクササイズをするかを教え、示してくれます。それらは臥位や座位、立位で行われます。リハビリテーション中に理学療法が必要であるか、医師に聞いてみてください。

断端治療のためのケア

切断後に自身の断端を適切に維持し、ケアすることは非常に重要なことです。重要なアドバイスについては、ここを参照ください。

最初の義肢適合

特に切断直後には、断端の形状が変化するため、最初の義肢はいつも仮のものです。時には、最初の義肢はすぐに合わなくなり、新しい義肢を製作しなくてはならないこともあります。断端の容積やサイズがどの程度変化したかにより、リハビリテーション中に何本かのソケットを作ることも可能です。あなたが受け取るそれぞれの義肢の部品は、義肢装具士によって注意深く選択され、あなたのためにオーダーされたものです。

トレーニングとモビライゼーション

ケアチームがアドバイスした場合には、できるだけ早く治療を開始し、訓練された療法士から適切な動きを学ぶことが重要です。切断後には、まず最初に義肢を使って立つことを学ばなければなりません。義肢を信頼することも学ぶ過程の一つであり、それには時間がかかります。しかし、真面目に取り組み、練習を重ねることで、義肢を自分の身体の延長と感じることができるようになり、あなたの動きはより自然になります。

多くの人達は、後戻りや疼痛を感じます。特に、切断直後の最初の数か月には。しかし、落ち込まないようにしてください。そうではなく、運動性を回復するために、あなたの療法士が勧めるエクササイズに従い、落ち着いた状態を保ちましょう。

心理的サポート

リハビリテーション中には、単に自分の身体の健康状態を気にかけるだけではなく、精神的な回復についても気にかけることが重要です。不安や怖れ、疑いや怒り、攻撃性や落ち込みなどの感情を経験するかもしれません。それらの感情は、とても大きなものだと感じるかもしれませn。でも、次のことを意識しておいてください。それらは治癒過程の一部です。あなたの新しい身体状況や経験している過程に対応するためには、心理療法の専門家が役に立つことがあります。家族や友達とそれらの感情を分かち合うことも重要なことです。