ファッションモデルの生活は、ウキウキするようなものにみえる。世界を股にかけて旅し、エキゾチックな滞在先で日々を過ごす。ルックスを褒めたたえられ、自分の生活を身体の形、目の傾きや皮膚の輝きをベースにして過ごす。けれども見た目だけを追う業界では、肉体の変化や不完全性(例として、体重の増加や傷痕、抜け毛など)は、キャリアの終焉を意味することもある。

そこで、約束されたキャリアの初めに破壊的な喪失に見舞われた、21歳のブラジルのフィットネスモデル、Paola Antoniniについて想像してみよう。今日、おおよそ5年後には、彼女は成功したモデルとして、SNSのインフルエンサー、コラムニスト、そしてよい身体イメージの代弁者、切断者としてlife without limitationsを生きている。これが彼女のストーリーだ。

Paola Antonini

2014年のクリスマスのすぐ後、Paolaは酔ったドライバーの悲劇的な犠牲者となったことで、彼女の左足は激しく損傷し、外傷の治療試みにもかかわらず、切断が最良の方法であると決定された。そして2つの外科手術を受けた。

“そのとき、私はそれが私のモデルとしてのキャリアや残りの人生に与える意味について気にかけてはいなかった。私は単に、痛みを取り去りたかった。”

すぐに理学療法が始まり、不満やネガティブ指向が決断力や自信を奪ってしまった。Paolaは、自分が負った外傷に限定されることも、制限されることも望んではいなかった。2016年4月に、自身の切断された下肢に光をあてたモデル写真を誇りをもってシェアした。その投稿は拡散し続け、彼女は同じような状況にある人々のインスピレーションの源として、世界的に知られるようになった。モデルとしてのキャリアを再開し、Paolaはソーシャルメディアに関わり続け、自身の伸展や停滞を記録し続けて、すぐに250万人ものフォロワーを得るに至った。

“私は本当に、人々に何でもできることを示したい。そして、切断によっても人生を止められることはないということを。ぜんぜん大丈夫!私たちはやりたいことを何でもできる。”

今日、Paolaはとても活動的な生活を送り、自分のストーリーをシェアするために世界を飛び回っている。TedTalkにも登壇した。彼女は自分の自立に誇りを持ち、多くのよく知られたブランドの数々のキャンペーンに関わり、キャリアを積んでいる。