Morgan

他の子たちのように

家は活動によって生を受ける。子供たちが笑う声が空気を満たす。子供たちがキッチンに駆けて出たり入ったりして、焼いたばかりのチョコチップクッキーを取っていく。それはPixley家では、いつもの週末だ。AbbyがMorgan、彼女の姉のPaigeと遊ぶためにやってきて、彼らは遊び場に向かう準備ができた。 

Morganは、他の子供たちと同じだ。彼女は「カエル」を夢見、大きくなったら何になるのだろう。そして彼女は活動することが好きだ! ダンス教室、スイミングスクールからハイキング、サイクリング、ロッククライミングまで。Morganは限りないエネルギーに満ちている。彼女はスキーにまで興味をもった。彼女の両親のAshleeとDavidも活動的で、「活動的であることは彼女の自身につながる」という理由でMorganの活動的な心を涵養してきた。

子供を育てるにはたくさんの手が必要だ!

「両親は子供のことを気にかけるものだし、それは私たちも同じだ。私たちは自分の子供が安全で、他の子たちに受け入れられているかを知りたい」Ashleeは語る。「このくらいの歳の子ども達の多くは好奇心が旺盛で、Morganの義足について聞きたいことがたくさんある。けれども私たちは、それはいずれMorganが思春期になるにつれて変わるのではないかと思った。それで私たちは自分たちにできること、強く、自身に満ちた子どもを育てることを意識するようになった。」

また、近隣に住んでいるチームÖssur のアスリート、Sarah Reinertsenのような素晴らしいロールモデル、メンターをもつことも助けになるのではないかと考えた。Morganのように、Sarahも近位大腿骨欠損症(PFFD)をもって生まれた。それは7歳で彼女の左足を大腿切断に至らしめた組織障がいだ。「彼女らには多くの共通点があるので、MorganがSarahを知ってもらえたのは、とてもラッキーなことだった。彼女らは同じ状態にあるだけではなく、それは同じ側の足なんだ! 彼女らは似てさえいる! Morganは、本当に小さなSarahみたいだ。Morganが自分をSarahみたいな人だと思うことができて、大きな夢を見られることはとても重要なことだ。」

Pixley家はまた、Morganの旅の最初期に障がい者アスリート基金 (CAF) につながることができたことは幸運だった。Pixley家がサンディエゴのトライアスロンチャレンジのためにラホラを訪れたのは、Morganがわずか6か月の頃だった。彼らはAshleeが「ここはコミュニティーのようだ」と感じていることから、毎年そこを訪れ続けている。

2016年には、3歳で、MorganじゃCAF提供によるÖssur®ランニング、モビリティクリニックに最初に参加した。1年後には、Morganは最初のÖssur Flex-Run™ジュニア、ランニング用足部を手に入れた。「今がその時だ。Morganの準備は整った。私たちはたくさんハイキングに出かけ、彼女はもう抱っこやおんぶをせがまなくなった。」

“学校で一番クールな子”

「こんな若い歳で子どもたちが皆ランニング用のブレードを手に入れることができるなんて、すごく素晴らしいことだ。」Sarah Reinertsenは語る。「私たちが子供の頃、ランニング用の足部はそもそもなかった。私は12歳まで走り方を学んだこともなかった! 子供たちがこのテクノロジーにアクセスできて、それを使いこなすためのトレーニングを受けられることはとても重要なことで、そうすることで子供たちは、自信につながる積極的で、健康的な習慣を身につけることができる。」

「サポートのネットワークのおかげで、私たちはMorganは大丈夫だろうと思うことができる。」Ashleeは語る。「私たちには、彼女が自分がしたいこと、取り組みたいと思うことをできないという理由は思い当たらない。」そしてそれに疑いを持つ人は、Morgan本人に聞いてみるといい。彼女は即座に答えるだろう。「私は自分が学校で一番クールな子だと思う。」

Life Without Limitationsは、自分が「学校で一番クールな子」になれることを意味する。

MorganはチームÖssurのアスリート、Sarah Reinertsenと同じ稀な組織障害をもって出生した。それは、近位大腿骨欠損症(PFFD)とよばれ、そのために、出生時にMorganの左大腿骨(太ももの骨)は完全に欠けていた。その結果として、彼女はわずか1歳で最初の義足を適合された。彼女の日常の義肢は、 Össur Total Knee® ジュニアと Össur Flex-Foot® ジュニアの組み合わせから成る。けれどもスポーツをするときや遊ぶときは、MorganはÖssur Flex-Runジュニアを膝継手をつけずに履く。これは、膝継手が入るほどの構造的高さの余裕がない若い子どもや、身体活動中に膝継手を使いこなせるほど共同作用が発達していに場合には一般的な方法だ。成長、発達するにつれて、MorganはちょうどSarahのように、スポーツ用義肢に膝継手を加えるようになるだろう。